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最新話→77話 生命と命←NEW! リンスのつぶやき→は、は、は…春休み!


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2015.10.30     カテゴリ:  お茶飲み時間 

   お知らせが、たくさん!!

こんばんわ!
って、もうこんな時間(´°ω°`)

明後日から、学祭の準備があります!
あぁ、大変だ……(´°ω°`)

実は、今日はお知らせがたくさんありまして、!、!、!
じゃーん!
Duty ハンディータイプ!!

実は、Dutyのスマホ版サイトを作成いたしました!

Twitterと連携しているようです!、!

現在10話まで更新いたしました!

いやぁ、ここ三年で、いろいろハイテクになっていて、驚きです(´°ω°`)

リア友にもこのサイトを教えています。
ですが、原点はここです!

ここですよ!!!!
ここでみなさんに支えてもらって、Dutyは出来上がりました!!
全く同じ内容ですが、ぜひ、見てみてください!お出かけ中や、お暇なときに(๑°ㅁ°๑)‼✧

そしてもう1つ!!
Twitterを始めました!!!(๑°ㅁ°๑)‼✧

リンスの、主に落書きや、Dutyの創作歴史について、言及するのとが多いと思います
じ、実は、Twitter初めてで、右も左も、前も後ろも分かりません(´°ω°`)
で、ですが、頑張ってやってみようと思います!!
@Duty_rinse
というアカウントでやっております!!

ぜひ、フォローお願いいたします!!

Dutyを再び表に出せるよう、頑張るので、

応援、よろしくお願いします!!
byリンス♡ web拍手 by FC2

2015.10.20     カテゴリ:  お茶飲み時間 

   これで終わりだっ!!!

もうー!飽きた!もうー飽きたぞwww

一体私は何をしに東京に出てきたのだ!!

こんな病に伏してるように生活するために来たわけじゃない!!

夢を追いかけてきたんだ!!

もう、飽きた!
元気なくやってるのは、もう飽きたぞwww

今大学三年、20歳。

あと1年半しか大学生でいられないけど、

私が東京に存在したという傷を!!

東京に残してやる!!

……と、いうのも、dutyを読み直したわけでありまして……

読んでいたら、活気に満ち溢れていた高校時代を思い出し……

この暗い私は、私ではないと気づき、今に至ります。

いや、なんか、読み直したら、意外にも過去の自分から元気をもらった……

あぁ、こんな風だったから、困難も乗り越えてきたのか、と……

負けていられない!
私は東京の大学に進学するのを、すっごく楽しみにしてた!

蓋を開けたら、かなりひどいものになってしまったのだけれど……

まだ終わってない!まだ終わってないぞ!!

やり直せる!やり直すんだ!

いけ!やればなんでもできる!
そうやって乗り越えてきただろ!!

私が東京で生きた証を!
これから残せばいい!!!

と、いうことで、報告を……

最近、大学に行きながら、就職のために専門学校にも通っています。

え?

ダブルスクールということになりますね!

大学が18時に終わり、そこから専門学校へ行き、21時まで勉強。

22時に帰宅

という毎日を過ごしています。

正直もう疲れたー

なんだこれ。なんでこんなハードなの?って感じです。

大学の課題が出ると、もうーダメです。

ねれません。

こんなことをもう一ヶ月やっています……

疲れた……けど!!!

私の大学の、私のいる学部の、特に私の専攻は就職率がめちゃくちゃ悪くてですね……

私はそこから打破したい一心で専門学校へ通うことを決めたんです!!!

でも、正直、試験とか、受かる気がしません……

うぅ……:( ´◦ω◦`):

でも、やってみなきゃわかんないだろ?!

そうだろ!?

人生一度っきりだ!今、勉強して無駄になることはないだろー!!

そして、大学の動画サークルで主演女優を務めたり。

結構上手かったんですよ?え、演技。

12月にも、ちょい役で呼ばれていて、参加する予定です。

そして、学部で作っている電子書籍のマネージャーになりました……

赤字でやばいということで、マネジメント関係を任されました。

つい最近ですw

……ってあれ?

私結構、面白そうな大学生活送ってるじゃんwwww

まぁ、いろいろ今不運が巡ってきてる気もしているのですが、いろいろやってます。同じくらい色んなこと捨ててきたけどwww

11月には学祭:( ´◦ω◦`):

なぜか動画サークルと、電子書籍グループで私の取り合いが起こるというカオスな状態に……

そんな取り合うほど、価値ないってば:( ´◦ω◦`):

ただ、仕事は頑張る方なので、きっと私をコマのように使うつもりなのでしょう……?

いやいや、多分学部内で一二を争うほどの多忙っぷりだと思います。

同時に、今過労死しそうな人ランキングにもガッツリ入ってると思います。

今日は大学の授業がないので、専門学校だけ!
頑張れ私!!

というか、人生でこんなに勉強したの初めてかもしれない……

でも頑張れ!!

まさか、自分の書いたdutyで、自分が救われるとは思わなかったな……

誰かのためになれば、と思って書いてたのに、
それは未来の自分のためだったのか。

過去の私、ありがとう。

絶対にお前を就職させてやるからな!!

お、俺に任せろ!!!

byリンス

PS:11月に検定があるのに、今日問題を解いてみたら100点満点中、24点:( ´◦ω◦`):

え、でも全然勉強できてなかったのに、24点取れたこと自体、びっくりすぎて何も言えない。

と、ともに、あと50点分どうすればいいのか、ストレスで死にそう:( ´◦ω◦`):



















これが私のキャンパスだああ!! web拍手 by FC2

2015.09.22     カテゴリ:  お茶飲み時間 

   さて、進もう(*´・ω・)




皆さんこんばんわ!
リンスです!

本当に、、

本当に、、お久しぶりです!!(´;д;`)





かれこれ、半年ほど放置してしまいました……


現状をどう皆さんに伝えればいいか分からず、誤解されてしまいたくなくて、投稿を停止していました。

今、この記事の下は、Dutyの最終話になっていると思います。以前は私生活の悩みの記事をあげていたのですが、

他の方まで心を落ち込むような内容ですし、何より私自身が記事を書いていた頃の私を思い出したくなくて、非表示にさせていただきました。


その記事で声をかけてくださったり、私を気にかけてメッセージを送ってくださったり、本当にたくさんの方に助けられました。


本当に、ありがとうございました。


ここ半年ほどで、私の生活は一転しました。


大学は辞めていません!頑張って行っています!


甲状腺の病気になり、恋愛関係のモツレ、大学での孤立、あれから9ヶ月が経ちました。


本当にいろいろなことがあったので、今回は大事な二つのことを、お話したいと思います!



まずは甲状腺の病気についてです。

甲状腺は数値が安定して、やっと治りました!
やはり後遺症というか、胃が小さくなってしまったのか、まだご飯を人並みに食べることができません(´;д;`)

なので、ご飯をみんなで食べに行く、というのがとても嫌で……(食べきれず、残してしまうため)


親しい人には言ってあるのですが、それでもやはりご飯を残したり、おごっていただいたものを残すと、気まずい空気が流れます。
すごく、罪悪感に苛まれます……

それが、少しストレスになっているかもしれません……もともと食に対して興味がないのもありますが、やはり人並みに食べれるように、日頃から訓練しないといけないかもしれません……

甲状腺が悪かった頃は、動悸と吐き気に何度も襲われていたのですが、治った今、落ち着いて考えると、もしかしたらパニック障害のようなことになっていたのかなぁと思います。

具合が悪くなるかも…という不安が、体調の悪化を招いていたような気がします。
もともとの原因は甲状腺です!動悸も甲状腺のものと思われますが、何か他にも別の力が働いていたような気がします。


現在は落ち着いています。ですが、やはり不安になると少し動悸がしたりします。



次は……恋愛の話ですね。



私が崩れた大きな要因だと思っています。



捨て台詞を言われてフられ、9ヶ月が経ちました。
もう、幸せだった頃のことも、過去のことになりつつあります。

彼とは同じ学部の同じ専攻なのですが、もう一切話をしていません。

近づくこともしていません。精神的に参ってしまうので、これからも彼とは関わらないつもりです。

別れてから、心を病んでしまい、一時期は心のクリニックに通っていましたが、なんとか表向きは立ち直り、病院通いから脱することができました。

大学はやはり居づらいですが、私のことを理解してくれる友人もたくさん増えて、今はもう、独りではありません。

ですが仲良くなった友達から、彼が私と同情で付き合っていたと言っていたという情報が耳に入ったり、完全に裏切られていたのだな……と思い知らされる日々が続いています。


正直、人間恐怖症気味です。あんなに信じていて、大好きで、兄弟のように仲が良かったはずなのに、本当はそんな風に思われていたと知って、人間が怖くなってしまいました。


……仕方ないですね。


いやぁ、恋愛とは程遠い人生を歩んでいたはずなのに、自分がこんな目に遭うなんて思ってもいませんでした。


恥ずかしい限りです。


表向きは立ち直りました。
でも、まだ引きずり続けています。しばらくは、ずっとこのままなのだと思いますし、このままでいいと思っています。

自分をだましながら他の方向へ気を向かせて、やっていければいいなと思っています。


愛とは、一体なんなのでしょうか?
パートナーを信頼するとは、どういう条件が揃って成立するものなのでしょうか……



考えさせられる毎日です。



同情で付き合っていた……
やっぱり悲しいです。


そんなことを言われてしまうのなら、引きずらずに何もかもなかったことにして、生きていけばいいのかもしれませんが、


それでも引きずる私は愚か者です。


泣きながら、それでも前に進んで行くしかないですね……


しばらく恋愛はしないと誓いました笑(´;д;`)



道を歩く恋人たちを羨ましく思う毎日です。




今日はここまでです!٩(๑•̀ω•́๑)۶


ぜひ、みなさんとお話したいので、コメントください!(´ฅ•ω•ฅ`)♡
みなさんの近況も知りたいです!
放置してしまっていた分、取り返したいです!



byリンス










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2015.02.26     カテゴリ:  Duty-本編- 

   最終話 Duty


 冷たい風が吹き渡る河川敷で、私は静かに芝生の上に座り、眼下の大きな川を見つめていた。
 一人で新鮮な空気を吸いに行くと言ったら、夏美もハチコウも心配していたが何とか説得した。水面が西日を反射させ輝いている。空はオレンジと紫のグラデーションの夕焼けが広がっていた。

目を閉じ、大きく空気を吸う。

 ここは私とセナが10年前に初めて出会った河川敷だ。彼は6歳の私とここで共に遊び、私によって人格が形成された。彼と私の強い結びつきの原点だ。

 どうしてここに来ようと思ったのか……。
 川の向こう岸は大きなビルが立ち並ぶ都心へと繋がっている。そのビルまでもがオレンジの光に包まれていた。
「セナ……」
 彼の名前を読んでみる。呼んでいなければ、彼が過去の人になってしまいそうな気がした。
「セナ……」
 彼に合った綺麗な名前だ。呼んだだけで彼の笑顔が浮かんでくる。
 ハチコウはセナが再び作られる可能性もあると言っていた。しかし、そう思っても彼の存在がすべて消えてしまった今は、悲しくて悲しくて耐えられない。
「セナ……」
 膝を抱えて涙を流す。辛い。セナがいない日常を送れるはずがない。
世界は残酷だ。不幸を平等に与えない。苦しむ人はいつも決まっていた。私は世の中の不条理を知りすぎた。だからといって、悔いたから元に戻れるというわけではない。
 ここで終わるのだ。この綺麗な夕陽が沈んだら、私とセナの思い出は過去のものになり、私はこの世界と向き合いながら生きて行かなければならない。父と母の死に、セナの死に、向き合わなければいけない。けれどセナと過ごした日々によって、私は確かに強くなれた。私は生きなければならない。何があっても生き続けることが、私の義務なのだ。




79-1







 冷たい風が吹き渡る河川敷で、ランドセルを芝生の上に投げ捨てて、オレと君は夢中で遊んでいた。しかし日は西へ傾いて夕陽へと変わり、空はオレンジと紫のグラデーションへと移り変わっていく。もうすぐ夜がくる。
「ねぇ、もう帰りな」
 切り出したくない話を自分から切り出した。
「やだ! まだ遊ぶ!」
「でも、もう夜になっちゃうよ? お父さんもお母さんも心配するよ?」
「嫌だ! まだお兄ちゃんと遊ぶ!」
 君は背を向けて一人で遊び始める。
「……ね? 家まで送ってあげるから……ね?」
「じゃ、たかいたかいして」
「え?」
 突然の要求に目を点にする。
「パパ、もうあたしが重いからできないって言うの。だからお兄ちゃんやってよ!」
「たかいたかい?」
 君は小さな両手を向けて、抱っこしてと促してくる。戸惑いながら震える手で君の両脇に手を入れる。まだ幼い君の身体の中に、どれだけの未来が詰まっているんだろう。そう思いながら持ち上げた。
「わっ! すごーい!!」
 大きく喜ぶ君を見て、もっと高く上げてあげようと心が働く。もっと喜んでもらおうと努力する。君の笑顔を見て、伝染するように笑みがこぼれる。
「すごーい! たかいよ!」
 二つに結った綺麗な髪が揺れる。喜んで笑う君を見て、君が……君のことが大好きになった。
 冷たい風が吹き、はっと我に返って君を静かに地面へと下ろした。
「ほら、帰ろう?」
「うん!」
 ランドセルを背負った君を確認して、河川敷から歩き出す。すると右手に温かいものが入り込んできた。自分の手に視線を落とすと、君の小さな手が滑りこんでいて、隣には君の笑顔があった。
「手! 繋ぐの!」
 機嫌がよくなった君は、嬉しそうにオレの手を握りしめながら笑っていた。



 君を家へと送り届けて、再び君と遊んだ河川敷を歩いていた。夕陽はビルとビルの谷間へと隠れつつも、まだ美しい光を放っていた。ポケットに手を入れ、猫背で歩いていた背中を伸ばす。目を閉じて深く息を吸い、大きく吐き出す。
 社会も捨てたものじゃないと思った。だってあんなに純粋な子がいるじゃないか。この世界はもっともっときれいになれる。空を見上げて再び目を閉じ、にっこりと笑った。






君に出会えてよかった。







次はいつ会えるかな?









明日はどんな素敵なことがあるんだろう。

79-2







 そう思いながら、彼は夕日へと向かって歩いて行った。彼の人生に多くの災難が襲い掛かること。また、たくさんの幸せが訪れること。そして、彼女と10年後に再会することなど、知りもしないまま。





Duty










END












長い間、小説『Duty』を読んでいただき、本当にありがとうございました。
原稿を完結させてから、みなさんにお見せするまでに、2年もの月日がかかってしまいました。

『Duty』の投稿を開始してから3年。
この小説を通して、たくさんの方々に出会いました。
また、生活の中での悩みや相談にのってくださり、私はこの小説を通してみなさんと繋がることで、大きく成長することができました。



本当にありがとうございました。



今、正直とても厳しい環境に置かれています。
ですが、皮肉なことに、厳しい環境下の中にいる今、
創作意欲は戻りつつあります。


現在、日常生活を送ることさえも困難な状況にありますが、
また、信じることのできる人々に出会い、新しい人間関係を構築していければいいな…と思っております。


再び創作することで、少しでも苦しみを和らげながら
これからも頑張っていきたいと思っています。

読者の皆様、本当に、本当に、ありがとうございました。





byリンス











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2015.02.08     カテゴリ:  Duty-本編- 

   78話 一番必要なもの




 エントランスを歩いていると面白いものを見つけた。デューティの消息が途絶えたビルへと入った時、自分が5年ほど前に製造したCodeというアンドロイドを見つけたのだ。Codeは戦闘面を重視して造ったつもりだったのだが、身体の構造が原因で戦闘能力を十分に発揮することができず、結果的に欠陥品となった。自分でリコールをかけ、政府へと戻ってきたアンドロイドは焼却炉で処分した。リコールに応じなかったアンドロイドは、デューティなどの政府所属のアンドロイドを使って破壊した。
 まさか、Codeがまだ残っていたとは思ってもいなかった。そのCodeの隣にいた学生はデストロイドの人格形成者だった。デューティの眼球を通してみた彼女の姿や写真と一致していた。デストロイドの人格を作った彼女にも興味が湧く。しかし今はそれどころではない。Codeと彼女の先にいるデストロイドたちの元へと行くことが最優先なのだ。

 エントランスの中央にデューティが倒れていた。目は開いたまま、頭部には血が広がっていた。その場に立ち止り、見下ろす。
「お前、余計なことをしてくれたな」
 殺さずに連れてくるよう命令を出した。最期の大事な局面で命令を無視し、力比べをするとは製作者として恥ずかしい。そんなアンドロイドにやる名などない。
「Duty」
 壁に寄りかかって死んでいるデストロイドへと、目を向けた。
「お前は馬鹿だ。たった一人の人間のために、お前はそこまで必死になったのか」
見つめたまま呟いた。
「哀れだな」

78-1




 冷たい布団の中で泣き続けた。現実を受け入れられず、まだ「夢だったのでは?」という考えが消えない。これからどうやって生きていけばいいのか、何も分からない。ハチコウはセナの書斎に座っていた。私には何も声をかけず、私と同じようにセナが死んでしまったという事実を必死に受け止めようとしているように見えた。
 突然工場の錆びついた扉が開いた。ハチコウは目を見開いて椅子から立ち上がり、自分の隠し持っているナイフに手をかけた。しかし、工場へと入ってきたのは、髪の長い私と同じ制服を着た夏美だった。
「お前……」
 ハチコウが夏美を睨みつけた。こんな時に来られて困るのはもちろん、セナの不在の説明を余儀なくされると思ったのだろう。
 夏美は大きな瞳を少し細めて私を見つめ、そしてハチコウへと目をやった。
「……セナは?」
 私の涙で濡れた顔を見て、辛うじて冷静さを保っているのはハチコウだと判断したようだった。ハチコウは嫌がるように目を逸らし、そして聞こえないような小さな声で言った。
「死んだ……」
 何も言わず、彼女はどこを見るともなく宙を向いて茫然としていた。ハチコウもただベッドで泣いている私へと目を向け、口を閉ざしていた。
「知ってたよ。あんたもセナも、人間じゃないって……」
 開いた夏美の口から出てきた言葉に、私もハチコウも驚いた。
「どうしてだよ……」
 信じられないというように眉間に皺をよせたハチコウに、彼女は大きく息を吸ってこう答えた。
「セナから全部聞いた。あたしあいつに頼まれたの。もしものことがあったら、後のことはよろしくって」
「セナにか……?」
 こくりと夏美は頷いた。私はセナから何も聞いていなかったため、驚いた。おそらくハチコウも聞いていなかったのだろう。夏美にだけ、セナは話したのだ。
 夏美はベットにいる私へと近づいてきて、優しい口調で言った。
「セナからの伝言、預かってるの。聞いて?」
 私はおそるおそる頷き、泣きはらした目で夏美の大きな瞳を見つめた。ハチコウも静かに聞き取ろうとしているため、工場の事務所内が静けさに包まれる。その中を夏美の鈴のような声が響き渡った。
「出会ってくれてありがとうって」
 私は唇を震わせた。この言葉は本来、私が言うべきではなかったのか? 両親が死んで孤独になりつつあった私を助けてくれたセナは、恩人のはずだったのに、私は感謝の言葉一つ言えずセナを手放してしまった。やはり、あのビルのエントランスにセナを残しておくべきではなかったのだ。
「理真」
 夏美も涙を流していた。ベットに腰掛けると、私を力強く抱きしめた。
「あいつは本当に理真を大切に思ってたんだよ。だから、理真はセナに大切にされてたこと、忘れちゃいけないんだよ。あいつが理真を思ってたくらい、自分のことを大切にしていかなきゃ、きっとダメなんだよ。それに言ってた。あいつ、理真は強いって。もうオレがいなくても大丈夫って」
「大丈夫じゃない……セナがいなきゃ、何もできない……」
 セナの顔がぼんやりと浮かんでくる。なんで? さっきまで話していて、そこにいたのに。
「ううん。理真は強いよ。大丈夫。あたしもハチコウもいるから。今は立ち止って、動けないかもしれないけれど、きっとまた歩き出せるよ」
 ハチコウが目を細めながら、私を後押しするかのように言った。
「セナとは、しばらく別れるだけだ。もしかしたら将来、セナの価値を理解した人間がセナを作り直す可能性だってある」
「それ、本当なの?」
 作り直されるかもしれないというハチコウの話を聞いて、私はベッドから乗り出してハチコウに尋ねた。
「あぁ。その時一番必要なのは何だか分かるか?」
 私は首を傾げた。製造者? 設計図? どちらも必要だと思うのだが。
「一番必要なのはお前だよ」
「……あたし?」
「外側だけ作られても、それはただの人形だ。命をお前が吹き込んでやらないと。お前はセナの人格を作ったんだから。それにセナが戻ってきてお前がいなかったらどうする? それこそあいつは正気を失って暴走だ。『理真ちゃん理真ちゃん』って言ってそこら中這いずりまわるぞ」
 それを聞いて私も夏美も泣きながら笑い出した。ハチコウは私たちを笑わせようと言ったのだと思う。まだ笑う気持ちには到底なれない。けれど、今笑っていなかったら一生笑えなくなってしまいそうな気がした。
「ハチコウ……何言って……」
 だがやはり笑みは持続しない。笑顔が崩れ、涙がぼろぼろと零れていってしまう。
「今は泣いてもいい。だけど、セナは長い間お前に泣いてもらうことを望んでいるわけじゃない」
 深く頷いた。分かっている。セナは私が泣くことを絶対望まない。
 ふと気づいた。まだ彼との繋がりや絆は生きていると。私が忘れない限り、セナは変わらないと。




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プロフィール

 リンス 

Author: リンス 
リンスといいます☆


大学三年生です!
最近、就職についていろいろ悩み中です

小説「Duty」が完結し、これからどうするか考えています!

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