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2012.11.04     カテゴリ:  Duty-本編- 

   47話 消えた彼女



 理真の学校の校門に寄り掛かり、座り続けて、何分経っただろうか。4時を過ぎても理真は学校から出て来ない。待つことに慣れているこの男は、周りの生徒の視線を気にすることもなく、待ち時間までも楽しく過ごしていた。
「……委員会かな?」
 それとも居残りか?いや、そんなことがあるとは理真に聞かされてはいない。友達がいない理真は、学校が終わればすぐに校舎から出て来る。もしや夏実と会話でもしているのだろうか。
「ガールズトークかな?」
 理真が楽しそうに女子と会話をしている様子を想像すると、彼は笑みを零さずにはいられなかった。少しでも青春らしいことをさせてあげたいというのが、彼の本望だったのだ。
 待たされている苛立ちなど、彼にはなかった。待たされているということは、理真が学校で楽しく一生懸命生活しているということ。
だから彼は彼女をいくらでも待っていられた。



「おい!セナ!」
 あれから何時間待っただろうか。ぽつりぽつりと帰路に就いていた生徒たちもいなくなり、校門には彼1人だけになっていた。
 大声に驚き、俯いていた顔を上げ、校門の中へと振り返って覗き込むと、夏実がローファーで彼に走り寄って来ていた。
「あ、なっちゃん」
 理真ちゃんは?そう聞こうとした。
「お前、何でここにいるんだ?さっき理真と一緒に帰っただろ?」
 言葉の意味が分からず、彼はしばらく口を開けたまま固まってしまった。
「え?オレが理真ちゃんと一緒に帰った?……何言ってるの?オレ、まだ理真ちゃんに会ってないんだけど」
 話の違いに、2人は黙り込んだ。夏実は眉間に皺を寄せて、座ったままのセナを見下ろした。
「いや、だから理真と一緒に2時間くらい前に帰っただろ?あたしはそれを校舎の窓から見てたぞ?」
「……オレが?」
「確かに…お前だった」
 ただ事ではない何かが起こってしまったのではないかと、2人は思った。セナは目を泳がせたまま、フラフラと立ち上がり、夏実に向き合った。
「それ、冗談じゃないんだね?」
 セナの言葉はしっかりとしていた。夏実はセナを見上げて2度頷いた。
「おい…セナ……」
 夏実は訳が分からず、セナの判断を仰ぐ。
「…理真ちゃんから電話が掛ってきても、絶対に出ないでね」
「へ?ど……どうしてだよ!」
「巻き込まれる」
 彼が冷たく夏実にそう言い放つと、夏実は今にも泣きそうな顔をした。
「理真ちゃんから電話がきたら、すぐに切って。それでオレに電話して」
 そう言って、セナは校門から走り去ろうとした。夏実は思わず声を上げた。
「待て!セナ!…あたしは……」
 その声に走り出そうとした足を止めて、彼女へと振り返ると、夏実はあの強気な表情を崩し、怯えるような目をしていた。
「……もしもの時は…この前伝えた通り、やってくれる?」
 冷静さを失っていた夏実に向けられた、セナの懇願の瞳は、彼女をもう1度冷静にさせた。
「分かった」
「ありがとう」
 そう言って、セナは全速力で校門から去った。
誰もいなくなった校門に夏実1人だけが残されていた。



 全速力で走ったまま、ポケットから携帯電話を取り出し、彼に電話をする。歩道を歩く人にぶつかりながら、それでも走るスピードは落とさなかった。
「出ろ……ハチコウ…」
 呼び出し音が長い。長過ぎる。何をしているのだハチコウ。頼むから出てくれ。
『セナ?どうかしたか?』
「ハチコウ!!!」
 怒鳴り声に近いセナの第一声に、電話の向こうにいるハチコウは数秒、黙り込んでしまった。
『な……なんだ?』
「っハチコウ!……理真ちゃんが!!!」
『理真がどうしたんだよ』
「奴らに……」
 ハチコウは最後まで言われなくても理解できた。信じがたいことではあったが、セナの声色が真実だと訴えている。
「オレになりすましたんだ!それで理真ちゃんはついて行っちゃったんだよ!」
『でも何でだ!?何で理真の存在を知ってるんだよ!』
「……この前、オレが奴と横断歩道ですれ違った時、オレの隣には理真ちゃんがいた。奴はその時1度だけ、理真ちゃんを見てる」
『…そんな……調べ尽くしたのかよ』
 死んだと思われていたセナを5年経て見つけ出し、そのセナの存在から理真という人間の存在を掴んだ。セナと理真の結びつきが強かった分、芋づる式に見つけ出されてしまったのだろう。
「オレの逃げられない状況を作るために、理真ちゃんを利用するつもりなんだ!」
『人間を利用しようだと!?何を考えてるんだアイツら!人間は巻き込まないのが奴らのモットーだったんじゃねぇのかよ!』
 セナは走り続けながら電話の向こうのハチコウに言う。
「先を越された……一番こうなることを恐れてたのに……」
『どうするんだセナ!このままお前が突っ込んで行っても、お前と理真が危ないのは変わらないだろ!?』
 不安で携帯電話を持つ手が震えた。不安で頭が働かない。不安で……目眩がする。
「ハチコウ、工場に行ってオレの車使って。合鍵は随分前に渡したよね?それ使って。……車でハチコウの家にもう1度戻って、オレが預けた武器、取りに行って。今、通りに人が多くて……路地を使うつもりだけど、オレが走ったんじゃ時間がかかる」
『……お前…奴らとやり合うつもりか!?奴らの後ろには必ず製造者がいるぞ!?』
「いいから急いで準備して!オレは真っすぐハチコウのアパートに走るから!」
『わ……分かった!』
 できる限り近道を……。そう思うが、いくら近道をしても時間がかかる。走っても走っても辿り着かない。まるで暗闇を走っているみたいで、進んでいる心地も、目が見えている心地もしない。なぜもっと早く手を打とうとしなかったのか、ただ自分を責めることしかできなかった。


47-1



更新遅くなってごめんなさいww

いやぁ、最近忙しくて……

昨日は日帰りで東京まで行って参りました
あぁ、疲れました



そして、小説の構想、日常生活の学校生活……



学校の授業などで、多少辛い目にも遭っていますが、
変わらず頑張っていますwww

小説、超中途半端な場面なのですが、
コメントなどで絡んでいただけると、とても元気が出ます☆


私にエネルギーを!!!


今後とも、よろしくお願いいたします。



Byリンス



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プロフィール

 リンス 

Author: リンス 
リンスといいます☆


大学三年生です!
最近、就職についていろいろ悩み中です

小説「Duty」が完結し、これからどうするか考えています!

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