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2012.08.24     カテゴリ:  Duty-本編- 

   43話 セナ、学校に電話する





 なぜ目を覚ましてしまったのか……後悔した。身体のどこかに栓をしてしまったかのように体内に熱がたまり、頭と腹部には激痛が走っている。ふと自分の額に熱さまシートが貼ってあることに気が付いた。
 セナだ!
「せ……っ」
 喉が腫れあがっていて、声色が私のものではなかった。ぼんやりとした視界の中から、セナの姿を見つけた。ソファーに座って何かを書いている。左手に持たれているものは私のシャープペンだ。なぜ勝手に使っている。
「う……うぅ」
 声が届かないのなら、呻くしかない。するとセナの綺麗な顔が私へと向いた。
「理真ちゃん?」
 顔を顰める私を心配して、セナがソファーから立ち上がり、ベッドへと近寄って来る。
「大丈夫?」
「こ…声が……」
「本当だ。違う人の声みたいになってる」
 ベッドの縁に座り、セナが優しく笑った。
「お腹…痛い……」
「お腹?どこの辺り?」
「胃の辺り…気持ち悪い」
「待ってて。抗生剤と解熱剤と一緒に胃薬もちゃんと用意するから」
 そう言ってセナは私が横になっているベッドから離れて行き、あの懐かしい薬の白い紙の袋を手にした。
「ね…セナ」
「熱さまシート変えようか?」
「…大丈夫」
 違う。私が言いたいことは……
「セナ…左利きだったの?」
 私が言いたかったのはこれだ。
「え?違うよ?」
「は?」
「オレは右でも左でもどっちでもいいんだよ。理真ちゃんはオレにどっちで書いてほしい?希望とかある?」
「……そのシャーペン、あたしの」
「え?これオレのだよ」
 勝手に私のものを自分のものにするな。それ以前にそのシャープペン、思い切りピンクで女の子用のデザインではないか。完全にセナが持っている系統のものではない。
「すごくぐっすり寝てたから、よかったよ。あえて起こさなかったんだ」
 セナはコップに水を汲んで嬉しそうに言った。私はただ、この激しい症状の中で、もう1度眠るのは不可能だろうと考えていた。
「はい。茶飲んで」
 コップを持って来たセナにそう言われたものの、起き上がれない。関節までも熱のせいで痛むのだ。
「……起き上がれない」
「え?…もう、困ったちゃんだなぁ」
 コップをベッドの脇にあるサイドテーブルに置いたと思うと、セナは寝ている私に優しく抱きついてきた。
「はい。おばあちゃん、起きますよぉ」
 そのまま彼に起こされる。
「介護か」
「仕方ないでしょ?腕引っ張って脱臼なんてされたら、それこそ面倒くさい。ほら、薬」
「あたし、脱臼したことないから大丈夫だよ?」
「あ、そうなの?じゃ、脱臼してみる?経験として」
 ……親切なことに、彼のそのアンドロイドの怪力で、今ここで脱臼させてくれるというのか?ただでさえ苦しんでいるというのに、これ以上苦しめというのか!?
「ごめん。うそうそ」
 私は彼を睨みながらサイドテーブルに置いてあったコップと薬に手を伸ばし、そのまま口の中に薬を放り、そして水で流し込んだ。
「あ……」
 時計に目をやると午前9時を過ぎていた。
「どうしよう!学校に連絡してない!」
「連絡って、学校休むってこと?」
 大慌てで私は充電器から携帯電話を手に取り、そそくさと学校の電話番号を電話帳の中から探した。セナはそんな私を立ち尽くして見下ろしている。
「学校に電話なら、オレしておいたよ」
「は?」
 携帯電話を操作する私の手が止まった。何を言っているのだ?セナが……セナが私の学校に電話をしただと!?
「は!?馬鹿じゃないの!?何で電話しちゃってるの!?あたし、1人で暮らしてることになってるんだよ!?セナが電話なんて掛けたら……絶対あたしの…」
 彼氏だと思われる。あぁ…家庭訪問だ。彼の存在がバレてしまった以上、セナを先生に会わせなければいけなくなる。どうすればいい?先生には何て説明すればいい?





43-1






 無理だ。顔を見た時点でコイツらは血が繋がっていないと気付かれてしまう。セナが不細工か、それか私が美人であれば誤魔化せたのに……。





43-2






 それではこれはどうだ?





43-3






 自分の母の愛人だった人に育てられるって、どれだけドロドロしているのだ!無理だ!無理だ!それに私の母はPTAの役員もしていた。愛人なんて作るはずがない。作っていたら大問題だ。いや、本当は愛人など存在しなかったのに、私が頭の中で勝手に描いているだけなのだ。
 私が言うのもなんだが、母は誰もが認める美人だった。そう。母の家系は皆美形なのだが、その血が私には受け継がれなかった。何でかって?……父のせいだよ。美華子叔母さんの旦那さんも顔が良くて、その子、つまり私の従兄は相当なイケメンだ。





43-5






 私の母とセナ。……本当に絵になる。家庭を持った優しい母と、24歳の青年。2人はやがて恋に落ち、女は家庭を捨てて青年と一緒になるのだ。





43-6






 …って…お父さん!その流れでいくと、私の父は母に捨てられる。一番可哀想な役は父だ。セナに妻を奪われるのだから……。
 もうこんなことを考えるのはやめよう。セナと母がお似合いのはずがない。私の母と永遠にセットなのは父なのだ。熟女とアンドロイドは有り得ない。

 ならば正直に話した方が楽だろうか。





43-4






 ……本当のことを話しているのに、私の頭がおかしいみたいではないか!他に何か良い言い訳の方法はないのか!?
あ、私は何て無駄なことをしていたのだ!目の前に頭脳型のアンドロイドがいるではないか!コイツが撒いた種だ!コイツに何とかさせればいい!
「あ、理真ちゃん安心してね。オレ、ちゃんと理真ちゃんの声で電話したから」
 私を綺麗な目で見つめてくるセナ。今お前、私に何と言った?私の声?
「あたしの声って……どういうこと?」
 次の瞬間、私の耳に有り得ない声が届く。
「ねぇ、セナ」
 それは紛れもない、セナを呼んだ時の私の声だった。しかし私は口を閉じていた。驚いてセナを見上げると、セナはなぜか嬉しそうに笑っていた。
「……あたし、何も喋ってないのに」
「びっくりした?」
 また私の声が届いた。どうなっているのだ!?私は私に話かけられている。私は1人で会話しているのか!?
「……あたしの声…出せるの?」
 セナに尋ねると、彼は優しく頷いた。
「周波数さえ合わせれば誰の声だってできるよ」
 元の声に戻して、そう答えるセナ。私は熱があることも忘れて布団を叩いた。
「すごいよセナ!それってセナの特技なんでしょ!?」
「残念なことにアンドロイドならみんなできるよ。上手い下手はあるけどね」
「でもセナ上手いよ!」
「さっきのサーモグラフィーはそんなに驚かなかったのに……」
 苦笑いをするセナをよそに、私は思ったことを口にした。
「セナ、お前使えるな……」
「オレを悪用するのだけはやめてね」
「ねぇ!他に誰の声ができるの!?」
「え?そうだねぇ……朝のニュースのアナウンサーもできるよ」
 芸人以上のレパートリーだ。まるでファミリーレストランのメニューのようだ。
「すごい!身近な人とかは?」
「誰でもできるよ?ハチコウとか。あ、なっちゃんもできるよ」
「夏実!?本当!?やってやって!」
「今度ね。今は静かに寝てな。薬も飲んだし」
 セナは横になった私に布団を掛けて、ソファーへと戻ろうとした。
「今やってよ!」
 寸止めされて、私は布団から彼を睨んだ。
「じゃ、なっちゃんが遊びに来た時にやるよ。なっちゃんの言ったこと、オレがそのままそっくり復唱するの」
「……それは嫌われると思う」
 彼がついに夏実に殴られる日は、案外近そうだ。





更新、遅くなりましたw

夏休みが終わり、
文化祭が一週間をきりまして、

忙しいです!


土日は福島から遥々東京へ、
大学の説明会で行ってきます。


明日は本当は実力テストがあるのですが、
私は受けられないので、
家でやらなければなりません……

火曜日までに提出なのですが、
忙しくて全くできそうもありません。



誰か…たすけてーッッ


『Duty』を見ていただき、本当にありがとうございます。

みなさんのコメントが本当に毎回、
励みになります。


本当にお世話になってます。
これから大学受験などで、
辛い思いをすることもあるかもしれません。
正直怖いです。


ですが、小説を通して、亡くなった姉を通して、
みなさんと関われること、とても大切に思っています。


『Duty』は姉からの贈り物だと思って、
最終話まで、時間はかかるかもしれませんが、
一生懸命執筆していきたいと考えています。


私が経験してきた絶望の日々を、無駄にしたくはありません。


これからも、よろしくお願いしますネ☆


なんだか、意味の分からない文章ですみません(泣)


意味が分からなくなるほど、みなさんに感謝しているのが、
伝わればいいなと思っています。



Byリンス
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な、なんか笑いながらエライこと言ってんなあ…

いやぁ、ホントにエライこと言ってますね・・・。
理真ちゃんとの妄想は豊か過ぎるというか、

邪道・・・というか・・・

なんでそんな方向へいってしまうのかが
分からない・・・ですね。




プロフィール

 リンス 

Author: リンス 
リンスといいます☆


大学三年生です!
最近、就職についていろいろ悩み中です

小説「Duty」が完結し、これからどうするか考えています!

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