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2013.03.31     カテゴリ:  Duty-本編- 

   67話 砕けたナイフ




「ったく。持ち替えが速くてついていけねぇな。銃かナイフ、どっちかにしろよ」
 できる限り平然を装う。自分は政府のアンドロイドだ。焦っていることなど、悟られるわけにはいかない。
「はっはっは」
 奇妙な笑い声がセナの方から聞こえてくる。
「あぁ?てめぇ、今笑ったか?」
 気に入らない。何だ。今の笑い方は。
 ブレイズがそう言ったにも関わらず、馬鹿にするようなセナの笑いは止まらない。
「てめぇ、オレを甞めてっと首が飛ぶぞ!」
 銃弾が当たったことによる傷口からの出血など、どうでもいい。壊せば……殺せば全て終わるのだ。カーペットに刺さったナイフを引き抜き、セナに向かって走り出した。
 ブレイズはナイフで自分に勝るアンドロイドは存在しないと自負している。こんな危機的状況に陥ってもだ。
 走るスピードに任せ、ナイフを勢いよく突いた。だがセナのナイフの刃に擦れて火花が散り、軌道が変わってセナには当たらなかった。
「ちっ」
 ブレイズはセナに足を掛け、セナの体勢を崩そうとするが、それも上手くいかず、身体を翻されて避けられた。走ったままのスピードになっている身体にブレーキを掛け、地面に強く足をつき、勢いよく蹴って再びセナへとナイフを振った。しかし風を切る音しか聞こえない。
 セナは笑っている。狂った目をしたまま。
「クソっ!そのうぜぇ目ん玉、潰してやる!!」
 セナの顔に向けてナイフを突こうと、ブレイズは力を入れた。避けたばかりの不安定な体勢で、顔にナイフを突かれたら、そう簡単には避けられないはずだ。避けたとしても、コイツは正面を向いている。バランスを崩して後ろに倒れるだろう。そしたら奴の身体を踏み付けて、首を切ってジ・エンドだ。
 顔面にナイフを進めた。有ろうことか、セナは自らナイフに向かって身体を前傾姿勢にした。自分から刺さりに来たのだと理解した時、ブレイズはセナに先程笑われたことを思い出した。
 確実にセナの顔へと近付いていくナイフの刃先に希望を乗せて、ブレイズは大口を開けて笑った。
「お前に笑われる筋合いなんてねぇんだよ!バーカ!」
 それはまるで小学生のような罵り方で、目にしたくもない光景だった。ナイフが目の前まで迫ってきた時、セナはそっと口を開けた。





―――驚いてやがるぞ。コイツ。





 ブレイズが嘲笑っていると、セナは一気に目を見開き、形相を変えた。開いた口から、白い歯が見えたと思ったその瞬間、凄まじい勢いでブレイズのナイフに噛み付いた。
 動きが止まったナイフの柄を掴んだまま、ブレイズは目を丸くする。
「は?」
 上下左右にナイフを動かそうとしても、ナイフの刃の中央をセナに噛まれていて、全く動かない。
「はぁ!?」
 何なんだコイツ……。あんだけ強く突いたのに、刃を咥えるって……?
「離せよ!」
 セナの口の両端から、血が流れている。それでもセナはナイフを離そうとしない。茶髪の間からちらちら見える発光した瞳が、自分を睨みつけている。気味が悪い。血に塗れる顔が気持ち悪い。
「き……気持ち悪いんだよ!!!」
 そうブレイズが叫んだ瞬間、セナはブレイズの腹部に膝蹴りを入れた。ブレイズはナイフの柄を離してそのままカーペットに倒れ込んだ。


67-1



 床に倒れている赤毛のブレイズを、セナはナイフを咥えたまま見下ろす。そして次第にギシギシという奇妙な音が聞こえてきた。何の音だ?何の音なんだと音源を辿ると、それはセナの口から発せられていた。
 ガラスが割れるよりも鋭く、耳に響く音がした。セナの口にくわえられていたナイフが柄を残して刃が砕けたのだ。彼の口から、大きな破片はボロボロと音を立てて落ち、小さな破片は光りながら床へと舞い落ちた。
 床に仰向けで倒れたブレイズに構わず、セナは口をもごもごと動かし、血と唾とともに口内に残っていたナイフの破片を会議室の隅に吐き飛ばした。彼の顔は血だらけで、口からは絶えず血が流れていた。
「なぁ、お前。さっきなんて言った?」
 頭上から低い声が浴びせられる。目が光っている。口から血を流している……。
「は?な、なんだよ」
「とぼけんなよ。廊下で大声上げて言ってただろ」
 いつもべらべらと喋るブレイズは、自分が発した言葉にあまり執着がない。言ったことはすぐ忘れてしまう。
「お前、理真ちゃんを殺すって言ったよな?」
 途端に思い出した。
「い、言ってねぇよ!」
 嘘でもついていなければ、ここで殺される気がした。しかしセナはブレイズを見下ろしたまま、歩み寄って来る。
「ち、近付くなぁ!」
 ブレイズは床に四つん這いになって、セナから逃げ出した。そして黒いピアスの付いた自分の右耳に手を当て、助けを求めるように叫んだ。
「デュ、デューティ!」
 通信だ。アンドロイドの耳にあるピアスには通信機能が備わっている。ブレイズはそれを使い、デューティに助けを求めようとしている。おそらく、セナもそのことには気付いただろう。
「デュ、デューティ!オイ!返事……返事しろよ!」





どどどど、どうなる!!!


というか、セナ君の言葉遣いが全く変わっちゃってるよwwww(泣)



「理真ちゃーん!」なんて言ってたセナ君が……



一体どっちの性格が本当の“セナ”なのか……



ここまで変貌してしまったセナ君。



もう元には戻れないの!?(泣)











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プロフィール

 リンス 

Author: リンス 
リンスといいます☆


大学三年生です!
最近、就職についていろいろ悩み中です

小説「Duty」が完結し、これからどうするか考えています!

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